<忠臣蔵映画に秘められた製作者の願い「大重鎮が大巨匠の息子に仕掛けた大陰謀」の裏>
映画道を極める一直線女子 映画界の大重鎮が大巨匠の息子に仕掛けた大陰謀を公開しました。
<「映画界の大重鎮が大巨匠の息子に仕掛けた大陰謀」の裏側>
マスコミが取り上げることを拒む伝説の名匠・沼田紅緑、のちの大巨匠・松田定次と日本映画歴代を代表する主演300作の映画スター・市川右太衛門、松田定次とその父・牧野省三(マキノ省三)が託した撮影者時代に迫っています。そこへ玉木潤一郎が登場しています。
玉木潤一郎がまるで忠臣蔵に関与した創作上のヒーローであり、有名人物の俵星玄蕃(たわらぼしげんば)のような形相ですね。ある種のサポート役でもある部分も共通していますが、玉木潤一郎や俵星玄蕃は本伝だと主役ではないものの、主役に勝るとも劣らない存在や活躍をした大人物でした。なんだか共通している部分があります。
今回は忠臣蔵の季節であり、本当は忠臣蔵の企画をブログで展開したかった部分もありますが、考えていた以上に忠臣蔵の部分につなげることができました。そこは満足しています。
<忠臣蔵映画に秘められた製作者の願い>
2016年の12月のテレビなどに情報を見ていると忠臣蔵の要素を取り入れた企画の番組が多くありましたね。古舘伊知郎のテレビ朝日系の実況要素のある番組は録画しました。NHKでは忠臣蔵のドラマが放送、BSでは東映や大映の映画が放送されていました。CS放送でも東映、松竹やTBSのドラマを中心に多くの忠臣蔵の関連作が放送されています。
のちに忠臣蔵と言われる赤穂浪士の討ち入りまでの流れは討ち入りが12月でしたが、日本映画の黄金期には新春のめでたい映画として公開されていることがありました。
討ち入りを実現させて、民意を得て、吉良の処罰を天下へ問うことは願いや成就を実現させることでもあり、おめでたい要素があったのです。夢を叶えることや何かの成功を目指す人へ向けたメッセージであり、応援歌が忠臣蔵映画でもあったのです。
そのため、1月の新春として東映も1959年「忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻」(監督・松田定次、主演・片岡千恵蔵)は1月15日に公開、 さらに数年さかのぼる1956年「赤穂浪士 天の巻 地の巻」(監督・松田定次、主演・片岡千恵蔵、市川右太衛門)も1月15日に公開していました。
忠臣蔵や赤穂浪士を描いた大型作品には、観客に豪華絢爛の世界を体験してもらうことで、その年の1年間を華やかに歩んでほしいという願いも、玉木潤一郎らの製作者たちが映画を公開する上で込められていたのです。