日本映画史上初の実兄弟制作ヒット映画『初祝鼠小僧』 W次郎吉の謎ペンネームを暴け
日々を大変忙しく過ごしており、9月の更新予定が数ヶ月も更新が遅れてしまい12月の師走になりました。久し振りのウラ記事の更新です。
意外なことに、日本映画の記念すべき映画と、国民的な上位の時代劇題材の遠山の金さんと千恵蔵の直属後輩の大川橋蔵が謎ペンネームの答えを探り寄せます。
リンクはこの記事の流れを組む前回記事です。
womenmovieimprovement5.hatenablog.com
遠山の金さんと後輩の大川橋蔵が謎ペンネームの答えを探り寄せる
前回記事の1936年『刺青奇偶』は1935年『初祝鼠小僧』とも関連がある作品です。両方の脚本のペンネームが泉次郎吉です。
衣笠貞之助は何故、千恵蔵映画『初祝鼠小僧』の脚本で、泉次郎吉のペンネームを使用したのか(日本映画歴代ベスト5の映画主演260を越す長谷川一夫=林長二郎とのコンビで軽く10を越す名作を残した時代劇映画の大巨匠)重要な部分です、
少しそれた部分にこの答えを導く活路があります。それは千恵蔵映画の戦後の代表作シリーズの一つ、遠山の金さんと後輩の大川橋蔵です。
視聴可能な映画、千恵蔵の遠山の金さんシリーズの1957年の東映映画『はやぶさ奉行』(千恵蔵の遠山の金さんシリーズの東映版=別名いれずみ判官シリーズの12作目、千恵蔵の遠山の金さんは戦前の日活版の現存版を含めて通算14本目)では侠盗ねずみ、和泉屋次郎吉こと、別名・鼠小僧次郎吉を大川橋蔵が準主役で演じています。次ぎに『はやぶさ奉行』から判明することがあります。
『はやぶさ奉行』非常に貴重な商品化と表記外も含んだ豪華キャスト
『はやぶさ奉行』はCS放送では何度も放送されて、HD画質版を録画済ですが、DVD版は残念ながらリリースされていないようです。下記の画像に表記されている俳優の全てがわかりますか?全てが名優です。
当時の一級の豪華キャスト、事実上のオールスターキャストを実現、画像表記は全員が名優、表記以外含めると名優は30名出演、またそれ以上です。
激レアな『はやぶさ奉行』VHS版
”片岡千恵蔵名作選”、オリジナル全長版、当時は東映もカラー映画を多く制作し始めた時期、総天然色東映スコープは数多くの名作のタイトル部分で表記され、映画ファンにはおなじみです。
本来は”時代劇の東映”、”時代劇王国東映”、”東映の山のロゴやスター俳優のしれつなてっぺんの競い合いとかけて”東映城”、”時代劇は東映”など多彩に表記や言われていましたが、これは”大型映画は東映”とあります。多面性を知れる非常に意味がある商品リンクとその画像です。
千恵蔵の金さん(遠山金四郎こと、遠山の金さん)と、橋蔵の盗賊、そして女性は東映の時代劇映画の女優で、上位の地位を得ていた千原しのぶです。
さらに千恵像の戦前からの盟友の大河内傳次郎も出演、千恵蔵の実娘で日本映画歴代を代表する女児、少女名子役の植木千恵=日本映画ナンバーワンの子役のみで50ほどの映画に出演
書いてしまったため、近いうちに
植木千恵に関する別記事のリンク予定⇒
これは鼠小僧次郎吉の別名の和泉屋次郎吉をいじくって、泉次郎吉というペンネームを考えたと考えられます。そのままだと主演の千恵蔵の役柄と重なるため、また映画が一人ではできない意味を込め、鼠小僧は主演と脚本家の両方だという意味も含んでいると思えます。非常に考え深い奥底の事実です。
日本映画史上初の実の兄弟によるヒットを記録した映画 千恵蔵のさらに功績上昇の現実
しかも、片岡千恵蔵と衣笠貞之助はこの『初祝鼠小僧』が初の映画作品を通じた関わりでした。さらに衣笠貞之助と衣笠十四三の兄弟のよる脚本と監督の映画で、兄弟初コンビ、これは日本映画としても当時稀な出来事でした。互いがある程度有名な製作者という面では、日本映画史上初の実の兄弟によるヒットを記録した映画が『初祝鼠小僧』ともいえます。
片岡千恵蔵と泉次郎吉(衣笠貞之助)と衣笠十四三の兄弟の計3名のコンビ作
1935 『初祝鼠小僧』 製作=千恵プロ 配給=新興キネマ (事実上1936年の正月映画) ヒット作と記録有
1936 『刺青奇偶』 製作=千恵プロ 配給=新興キネマ 千恵蔵主演による自身の1933年のリメイク作品
千恵プロは千恵蔵プロダクションや片岡千恵蔵プロダクションの略称
そこに、大レジェンド俳優の片岡千恵蔵も関与しているわけです。3名の実積になってしまいます。
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『遠山の金さん』シリーズや『伝七捕物帳』シリーズの時代小説家として有名な陣出達朗の新書籍版『はやぶさ奉行』は1978年に発刊されています。こちらも貴重です。
3名功績の陰に大ライバルの長谷川一夫と2020年に100年の松竹映画
『初祝鼠小僧』の3名功績の影には、貞之助と十四三(衣笠十四三)の実兄弟という理由があったにしても、松竹から千恵プロに出向が許されたわけで、当時の松竹の懐の深さも見え隠れしますが、
当時松竹時代劇でコンビを組んでいた長谷川一夫(当時の芸名は改名前の林長二郎)のおかげで衣笠貞之助も映画監督として成功を深め、巨匠への流れへ前進した事実が大きくあり、これなくしては外部の千恵プロで脚本を許されるほどまでに至らなった可能性があります。
長谷川一夫も少なからずこの『初祝鼠小僧』に直接ではありませんが、間接的に関与していたといえます。ちなみに1930年代の当時も長谷川一夫は片岡千恵蔵の戦前の大ライバルの一人で、戦後もライバル関係は続きましたが、代表作数、観客動員やヒット本数、1000万人本数、代表作数、名監督数、後輩、影響力、当たり役など、数多くで千恵蔵が圧倒します。
テレビなどのマスコミは両名の実積を同じくらいのように、現代は取り上げていますが、それは真っ赤な映画の大嘘です。特にNHKなどを崇拝している年配の方は後付けの印象操作に騙されています。