映画を極めろ一直線女子の究極裏道

「口も八丁 手も八丁 俺は天下の豪傑だ!」      あなたもキミも ついでに赤ちゃん そしてわたし 世の中にのさばる悪党を裁き成敗する国士たち     国賊裁き天下を動かす用心棒なのだ!?

ある3つ人生と4つの人生+3人4つの名曲 NHKは千恵蔵の生誕120年を祝っていた? 2023年12月19日の深夜3時台の劇場のアレ

 

 

 

ある3つ人生と4つの人生+3人4つの名曲 NHKは千恵蔵の生誕120年を祝っていた? 2023年12月19日の深夜3時台の劇場のアレ

 

 

 

表記事公開いたしました。

映画を極めろ一直線女子 【貴重写真7枚砲】「K」&松本人志が転がる週刊文春の菊池寛×片岡千恵蔵の「幻の映画」が蘇る。3名女優×明治二十三の国賊演説

 

 

3つ人生と4つの人生、実に複雑、3人の4つの名曲とは

 

そんな有名なら忘れられつつある複雑な劇場があるとしたら・・・

 

 

 

生誕120年の「NHKラジオ便の2023年12月19日」深夜3時台に1000枚越え55種の変名(日本歴代最多?)の大名歌手がラストに繁る

 

 

 

NHKラジオ便の2023年12月19日、深夜3時台に松平晃と楠木繁夫の特集組まれました。前半は松平晃、後半は楠木繁夫、これはNHKを評価しています。実は千恵蔵映画ともつながりがあります。

 

NHKラジオ便の2023年12月19日、深夜3時台後半の楠木繁夫のラスト(全体のラスト)は、1938年5月(昭和13年)映画『人生劇場・残侠篇』主題歌、主演は片岡千恵蔵です。NHKは遠回しに千恵蔵の生誕120年を祝っていた?のだ。

 

テレビは歴史探偵の千恵蔵の立ち回りを流す行為、一方、ラジオはこの楠木繁夫の人生劇場、しかも両方とも2023年の12月後半、単なる偶然なのか!ですが流れていたことは事実、確認しています。


歴史探偵の千恵蔵の立ち回りの登場↓

映画を極めろ一直線女子 テレビが伝えない実なる水戸黄門映画 世界上位名優数47名オールスターキャスト衝撃真相 2023年末のNHKに片岡千恵蔵が出演していた!

テレビが伝えない実なる水戸黄門映画 世界上位名優数47名オールスターキャスト衝撃真相 2023年末のNHK片岡千恵蔵が出演していた!

 

 

楠木繁夫は、55種の変名(日本歴代最多?)も有名で、個人的には高音が独特でかすれるような歌い具合に魅力がある歌手ですが、単独歌手としての代表的な曲は20曲強(日本歴代でも比較的上位)とされ、国民的作曲家の古賀政男とのコンビ(代表曲の半分以上がこのコンビ)でも知られます。

 

1935年から1950年まで代表曲を記録し、事実上の15年のピークは当時としてはかなりの長期間です。映画出演は1936年から1951年の15年で10本ほど出演しています。

 

レコード数は変名含めて、なんと1000枚越えとされています。さらに映画主題歌の成功は9曲を記録し、これもかなりの功績といえます。晩年はトラブルと悲惨な最期でしたが、名歌手、大歌手、歴代歌手の大スターといえます。


千恵蔵の音楽時代劇映画の代表作に一つの1938『弥次喜多道中記』(マキノ正博、のちの巨匠マキノ雅弘)に助演の弥次郎兵衛役(弥次さん)で楠木繁夫が出演しています。名歌手のディック・ミネが喜多八役、斬新なことに、弥次喜多を名歌手同士で演じました。

 

 

弥次喜多道中記

弥次喜多道中記

 

千恵蔵は自身初の遠山の金さん(遠山金四郎)を主演で演じ、戦後の東映版の大ヒットシリーズの18本へつながります。この映画は記録としては1分違いが現存(計2本とも)しています。

 

 

 

 

 

3つ人生と4つの人生+3人4つの名曲 楠木繁夫・村田英雄・美空ひばり

 

 

 


人生劇場 楠木繁夫 歌謡曲調


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人生劇場の最初にリリースされた歌は歌謡曲調です。千恵蔵映画『人生劇場・残侠篇』の主題歌

 

映画の内容を詩で表現している部分が多々あります。歌の基本ですが、詩がわかりやすく、頭に残る凄み、「やると思えばどこまでやるさ、それが男の魂じゃないか」の歌い出しは印象に残ります。

 

この映画で片岡千恵蔵が映像化作品で史上初の飛車角を演じました。千恵蔵としても戦前の千恵蔵名義の最初の現代劇の主演作である重要性があります。千恵蔵は侠客的な演技も非常に得意としました。これは歴代ナンバーワン、または上位と言えます。

 

 

片岡千恵蔵の「人生劇場シリーズ」

1938『人生劇場・残侠篇』 主演

1952『人生劇場 第一部 青春愛欲篇』 主要
1953『人生劇場 第二部 残侠風雲篇』 主演

 

出演は3本、1952『人生劇場 第一部 青春愛欲篇』は舟橋元が青年瓢吉役で主演的、原作の青春が基本的に青年瓢吉が主役として描かれるため、原作通りの流れで描かれました。残侠篇は飛車角が主役なので、そのま千恵蔵は戦前のリメイク的に主演しています。

 

時代劇映画の国定忠治(計12本、1000万人越えの準主役含む、2500万人ほど動員か)や清水次郎長(4本で5000万人級の動員、4作連続の年間観客動員ベスト5入り)や森の石松(名作含む3本)、股旅物(通算40本越え、10本を越す名作、4000万人以上動員か)の大成功からもわかりますし、現代劇映画の人生劇場の飛車角役の3本からもわかります。

 

その後の飛車角役は、鶴田浩二高橋英樹松方弘樹などが演じています。

 

人選劇場そのものの最初の映像化は小杉勇が青年を演じた最初の話である青春篇の『人生劇場(1936)』(青成瓢太郎、青成瓢吉の2役)が最初の映像化、キネマ旬報ベストテン入りを果たし、片岡千恵蔵が演じる1938『人生劇場・残侠篇』につながる流れとなっています。

 

戦前の名歌手の楠木繁夫、ヒット曲を連発しました。実は2023年のNHKラジオ深夜便でこの曲が最後に流れました。

 

 

人生劇場 楠木繁夫 歌謡曲調 昭和28年に再吹き込みした音源


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楠木繁夫自身による昭和28年(1953年)に再吹込した音源


レコード盤だからでしょうか、ジリジリが多いですが貴重です。ベテランの味というものを感じさせます。

3分10秒

 


3番の吉良の仁吉は~男じゃないか~(清水次郎長に登場し主要として描かれることのある「荒神山の喧嘩」の「吉良の仁吉」と人生劇場の男たちを関連付けている)、男たちでもあり、事実上の飛車角ともいえます。

 

この名曲の詩、千恵蔵をどのくらいの割合でイメージしたのか、その反映があるのか、少なくても冒頭の「やると思えばどこまでやるさ、それが男の魂じゃないか」は、この映画に時点の千恵蔵にも重なるように思えます。基本的には主題歌であり、映画の主人公の飛車角の生き様を表現した詩だと考えられます。

 

 

 

ラストの「義理と人情のこの世界~」、現代はこの義理と人情の人間関係が軽薄となっているといえますが、それでも世の中の基本の部分です。


人生劇場 村田英雄 浪曲調


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浪曲風な村田版

楠木繁夫版よりも浪曲調、曲の流れもゆったりしています。日本人男性が優しすぎる昨今男村田から男らしさを知ることができます。

楠木版2分50秒
村田版3分49秒からもわかります、


トリはやはり美空ひばり

 

美空ひばり 人生劇場 演歌調


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ある種の演歌調に歌ったともいえます。
1977年(昭和52年)発売、作詞:佐藤惣之助 作曲:古賀政男

3分52分


それぞれがそれぞれの主題歌

楠木繁夫は上記記載の片岡千恵蔵版で主題歌
村田英雄は鶴田浩二版で部分的に主題歌
美空ひばり 松竹の『人生劇場 青春・愛欲・残侠篇』で主題歌

 

それぞれが映画の主題歌となっています。

 

 

 

 

 

歴代世界最多長編系主演俳優と戦後世界最多長編系主演俳優の日本映画史上上位の2大スターの豪華リレー 片岡千恵蔵鶴田浩二が形成した任侠物ジャンル

 

 

 

鶴田浩二も侠客役を得意とした俳優の一人で、飛車角を4本で演じました。千恵蔵が3度であり、この本数を上回っています。4本中1本が観客動員ベスト10位含まれており、観客動員も上だったといえそうです。

 

千恵蔵の人生劇場は文芸の要素が比較的強めだったとされていますが、鶴田浩二は任侠物として文芸要素を極力抑えて描かれました。

 

任侠物の定着やその後の任侠物の路線の映画のブームに大きな影響与え、高倉健の任侠物の「日本侠客伝シリーズ」や「昭和残侠伝シリーズ」や藤純子の「緋牡丹博徒シリーズ」、他社の日活の高橋英樹の「男の紋章シリーズ」など多数が成功を収めました。

 

1960年代形成の日本独自の映画ジャンル任侠物は、東映を中心に、日活や松竹、独立系を中心に数百本の映画が制作、数億人の観客動員を記録したともいわれ、世界的にも知られています。大きな映画のイノベーションを果たしたのです。

 

 

 

鶴田浩二の「人生劇場シリーズ」

1963『人生劇場 飛車角』  
1963『人生劇場 続飛車角  
1964『人生劇場 新・飛車角』 

1968『人生劇場 飛車角と吉良常』

 

最初の3本は巨匠沢島忠による3部作として完結しましたが、巨匠内田吐夢が、1936『人生劇場(1936)』で青春篇を監督しているため、その後のエピソードも監督したい要望がようやく実現したのが、鶴田版4本目の1968『人生劇場 飛車角と吉良常』です。

 

鶴田浩二唯一の内田吐夢監督作品となりました。

 

鶴田浩二主演の人生劇場の4本目の予告編


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人生劇場 飛車角と吉良常 [DVD]

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歴代世界最多長編系主演俳優の片岡千恵蔵の「人生劇場シリーズ」が下敷きとなり、

 

戦後世界最多長編系主演俳優の鶴田浩二の「人生劇場シリーズ」が任侠物路線を形成させたともいえます。

 

同時に、二つの世界最多 歴代世界最多長編系主演俳優と戦後世界最多長編系主演俳優の

 

日本映画史上上位の2大スターの豪華リレーが実現させました。